【三井住友銀行本店東館】SMBC meets Contemporary Art ~ Come take a look!

大手町のオフィスビルで現代アートを楽しもう!

展示風景

新型コロナウイルス感染症の変異株により、日々増加傾向にある感染者数に伴いまして、美術館、博物館、ギャラリーなどの文化施設に、気軽に訪れられない日々が続いています。

現在、新しい生活様式のもとオンラインチケットで密を防ぎ、検温や消毒など徹底した感染症対策を行いながら、運営に努める施設関係者の思いに応えられるように、一人でも多くの方が美術館を訪れるきっかけとなるべ く、展覧会の模様を伝える【ミュージアム・レポート】をスタートしました。

そのような経緯から、三井住友銀行本店東館の1F アース・ガーデンにて開催されているSMBC ART HQ|Part1『SMBC meets Contemporary Art ~ Come take a look!』をご紹介します。

会場入口

SMBCグループが掲げるFive ValuesのひとつであるPROACTIVE&INNOVATIVE(先進性と独創性)の精神につながるものと考え、アートに触れる場と環境を広く多くの人々に提供することを通じて、創造性や先進性を刺激していくことを活動の目的としている「SMBC ART HQ」。

その第一弾として開催中の『SMBC meets Contemporary Art ~ Come take a look!』では、ミスミグループの創業者である田口弘氏が収集した、約600点(2021年11月現在)もの世界各地の現代美術作品で構成されているアートコレクションのなかから、4つのキーワードをもとに厳選した18点の作品を展示しています。

左:ヴィルヘルム・サスナル「無題」2018年 右:ホセ・ダヴィラ「都市の断片」2016年

アリシア・クワデ「Be-Hide(半円形)」2020年

そのキーワードとは、「国際性」「信頼」「継続性」「チャレンジ精神」。

国際性として世界や社会の動向を作品に反映し、厚い一定の評価を受けた信頼性のある作家をラインアップ。収集初期のミスミコレクションには、今では高額となり手に入れることが困難な作家の作品が含まれており、継続性を表わすかのように時間をかけてコレクションを築くことの価値を示しています。その一方では、チャレンジ精神とも言えるべき新進気鋭の若手作家の作品も含まれています。

同時代の表現としての現代アートを実感することができるでしょう。

会場風景

ハルーン・グン=サリ「センゼニナ(われわれが何をしたのか)」2018年 作品一部

会場では、世界でも評価の高い宮島達男をはじめ、キース・ヘリングやジュリアン・オピーなど、名だたるアーティストのアート作品がご覧になれます。また、その種類も絵画作品や立体作品が取り揃えられており、4mを超える大型作品もお楽しみいただけます。

中でも、植民地主義や人種差別などが資本主義や権力と結びつき、支配の構造を生み出してることに対して切実に問いかけてるハルーン・グン=サリや、コロナ禍や地球温暖化など人類がさまざまな問題を乗り越え、地球と共生する未来への想像を誘うスーパーフレックスなど、メッセージ性の強い作品を生み出すアーティストが選ばれていることから、この銀行という場所で展示をすることへの意義から選び抜いた、タグチアートコレクションのチャレンジ精神も合わせて伺えることでしょう。

東京の一等地である大手町のオフィスビルである三井住友銀行東館で、何か鑑賞者に感じてほしいと厳選された展示作品がご覧になれる本展に、ぜひ足を運んでみてください。

取材・撮影・文:新麻記子

【情報】
SMBC ART HQ|Part1『SMBC meets Contemporary Art ~ Come take a look!
会期:2022年1月25日 – 2月18日
会場:三井住友銀行本店東館 1F アース・ガーデン
アクセス:大手町駅C14出口直結
開館時間:月 – 金 午前9時〜午後6時
     土日祝 午前1時〜午後6時
入場無料
ホームページ:https://www.smfg.co.jp/company/art/0125.html
https://taguchiartcollection.jp/2022-smbc-meets-contemporary-art/