現在のギャラリースペースと、
今後展示されるであろう未来の作品まで理解いただき、
その作品が映えることを一番に考えて設置していただきました。

美術品の展示における、光の重要性について教えてください。

私たちの施設『二十四の瞳映画村』は、その名のとおり映画と密接な関係を持っています。
映画やドラマなどの映像作品において照明の役割はとても重要で、光の向きや当て方によって役者の芝居が引き立ち、見るものの心に強く印象を残すことでしょう。
役者などの人物とは異なり、美術品という固定され、動かないものであっても、その作品の良さや奥深さは光で変わり、鑑賞者の心に強く訴えかけてくれると思っています。

実際に、光によってどのような空間作りを行ったのでしょうか。

私は照明には素人ですが、作品を飾るギャラリースペースと今後展示されるであろう作品をよく理解してくれた上で、その作品が映えることを一番に考えてくださった設置だと聞いております。
当施設は観光地で、美術館や画廊などによく足を運ぶ人だけが訪れるのではなく、足を運ばれた方は私のようにその世界には素人の方々が大半です。
その方々でも濃密な作品展示だと言っていただけるポイントになるひとつが照明だと考えています。
そのような意味でITLの照明器具をご紹介してくださった方に感謝しています。

実際に、どのような照明を設置したのでしょうか?

ギャラリースペースでの企画展示において、平面や立体など作品の種類が異なることから、単体で調光することが可能な「調色レンズスポットライト」と、白壁を綺麗にフラットに照射できる「スリムウォールスポットライト」の2種類を使用しています。
特に「調色レンズスポットライト」はフィルターで印象が劇的に変化するので、作家と相談してフィルターを着けたり外したりしながら、細やかな調整を行い作品に合う光を作り出しています。
また、誰でも簡単に取り外しなどの付け替えや、光の調整が行えるのも嬉しいですね。

ITLを選ばれて、良かったことを教えてください。

当施設は、映画・文学・アートを展開することから光に対してとても敏感になります。
それは、ご来場いただいたお客様には最大限の満足度をご提供できなければ、地方の施設は衰退の一歩を辿ることを意味しているからです。
時計や衣服と同様に “良いモノを長く使う ” スタンスが大切だと思っており、そういった意味でITLの照明器具は私たちの施設のポテンシャルを引き出すひとつのアイテムになっています。